一般的に3ヶ月以上続く痛みを慢性疼痛と言っています。
確かに通常であれば、たいていの怪我や病気は3ヶ月あれば治癒する方向にいきますし、痛みも無くなるか、かなり軽減していなければおかしいのです。
歩くことすらままならないぎっくり腰、ヘルニアでも3ヶ月は様子を見ましょうという医師が多いのも、3ヶ月あれば自然治癒力によって治るケースが多いからです。
でも3ヶ月どころか半年~数年たってもまだ痛い。同じ症状で同じところが痛い、これは少しおかしいんですね。
傷はとっくに治癒している、しかし痛みだけが残っている。
後遺症ですよね、とか治っていないんですよねとかいろいろ言われますが、慢性疼痛は脳の勘違い?という説があります。
腰痛は怒りである 長谷川淳史著
ヒーリングバックペイン ジョンサーノ著
いずれも痛みは脳の勘違い、誤作動であるという内容の本です。
有川先生はこのように言われていました。慢性痛になると気滞が患部ではなく、脳の表れている。脳の誤作動なんだと。脳に痛みが刷り込まれているのだと。
脳にでている気滞を消去しないと慢性痛が改善しない例がすくなからずある、ということです。
そこで有効になってくるのが頭部の経穴です。一つ一つに意味があり、慢性痛を取るためのツボが散りばめられています。
あらたに頭鍼療法を研究しようかと思いました。
追記
上記記事に対して似たようなコメントを複数いただきました。
「とても勉強になります。
頭痛持ちの人は、多いですが、治らないと思い込んでいる人も多いなぁと感じます。精神的なことや性格も関わってそうなので、施術者が信頼してもらえないと難しそうだなと、思ってます。」
「頭というか脳が感じているのが慢性の痛みということですよね」
「はじめて知りました。慢性の疼痛は根本原因が治っていないからだと思っていましたが、脳で感じる痛みもあるんですね」
などなど。
ほんまでっかTV、でしたかね。慢性の痛みは脳で感じているだけのものもある、ということがテーマになって議論されていました(ちらっと見ただけなのですが)。
そういえば、有川先生があと数年もすれば、そういったことが当たり前になるよと言われていました。
本当にそうなってきているな~と感じた一場面でした。
また、このようなコメントもいただいております。
「〇〇式頭鍼療法はドクターである〇〇先生が鍼灸のツボなどを知らないのか無視をしてかで独自に造られたようですいろいろありますね」
「頭部の経穴に対してはほとんど使用目的がわからず、困っていました」
「百会などはやはり経穴すべてが会合する場所なのでしょうか」
などなど
〇〇式については私は知らないのですが、いまは昔の経絡学説、経穴理論を無視されている先生のほうが圧倒的に多いんです。
でも、気滞や反応点がわかるようになると、絶対に無視できない、と実感ともってわかるようになりますよ。
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