良い脈とは平脈であるらしい。
本当にそうだろうか?
以前に脈を川の流れに例えた。
本当に良い脈とは減っていた川の水量がもとの量にまで回復することだろう。
つまり自然な状態に、ということだ。
決して一律な平脈になることではないと思う。
実際の施術では、四診合算で証決定をする。
そこでなんらかの処置をする。その処置が正しかったかどうか、効果をだせているかどうかを脈を診て判断する。
脈を川に例えれば、川に大きな石を投げ込んでも大きく波打ち一瞬、水量が増したかに見える。
でも、本当に水量がもとに戻っているわけではないから、すぐまた減ってしまう。
つまりもとの悪い脈になってしまう。
そんな状態を鍼の効果がもたない、と表現する人もいるが、じつはちょっと石ころを投げ込んでひっかきまわしただけで、本当の効果をだしているわけではない。
さて、正直に言うが、私自身も石ころを投げてひっかきまわしただけなのか、本当に水量が回復しているのかは、脈を診ただけでは判断できない。
脈だけでも判断が可能な達人もおられるのかもしれないが、私はそんな人を見たことはない。
また、自分のめざすところでもない。
なぜなら、望診で気をダイレクトに見たほうが早いからだ。
私が目指すのは古流望診法の達人である。
そのためにはまず、「治療家の手」をつくらなければならない。
治療家の手をつくることについての質問
(質問)
片方の手に磁石のプラスを持って、もう片方の手の指先をマイナスの方向にもっていくと、抵抗のような物を感じるのでしょうか?
(回答)
そのように感じるまで、練習しなければなりません。
「そよのうに」というのは条件反射的にという意味ではありません。
実際にプラス磁性のものを探そうという意念を投入しておこない、さらに磁石で磁性を持たせておこなうのですから、本当に体がプラスの磁性を感知するまで訓練するということです。
必ずできますので、やってみてください。
(質問)
電池の回路を使った練習に取り組んでいます。
マイナスからプラスに行く流れが正常の気の流れなのでしょうか?プラスからマイナスに行く流れは逆の流れだから違和感として感じるのですか?
(回答)
ご質問ありがとうございます。
非常に混乱しやすいですよね。
電流は+から-に流れます。でも電子は+方向に流れるんですよね。なので、それで正解だと思います。
ただ、練習の時は磁石を持って自分の指先に磁性をもたせたうえで練習します。
なぜならプラスの反応点、マイナスの反応点を自在に見つけなければならないからです。
実際の練習では片方の手に磁石(小学校の理科で使うようなもので十分)のプラスを持った時にもう片方の手の指先がプラスの電極に、マイナスを持った時にはマイナス電極に引かれるようになるまで練習します。
それができるようになると、すでに実際の人体でも治療点の判別ができるようになり、それだけで治療が可能になります。
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