デザイン思考とは
アップルのスティーブジョブズさんが言いました、「顧客は自分の欲しいものを知らない」と。
いきなりスティーブジョブズです(笑)ちょっと大仰でしょうか。
でも患者さんも同じだなと思うんです。
治療の本当の目的を知らない、改善の要求のポイントがズレいている、自分の本当の欲求をしらない、などなど。
ただ痛みだけ取れればいいんでしょうか、多くのかたはそう思いながら治療院に来られます。
それで痛みが無くなれば、「治った」と満足されます。
でも、痛みがとれた=治ったとしていい場合と、ダメな場合があります。
慢性化したぎっくり腰などはその典型例でしょう。
たとえ、痛みがとれてもそれは一時的な炎症が治まっただけで、根本原因は改善されないままのことが多い。
歪みや筋肉のアンバランス、そもそも腰を支えるだけの筋力がない!など。
その方にとって最善の方法はその根本原因を改善して二度とぎっくり腰を起こさないようにすることだと思うんですが、本人はそんなことできると思っていない。
つまり、本当の欲求を満たす方法を知らないんです。
それを教えてあげるのも治療家の役目なんじゃないでしょうか。
さて、デザイン思考とは、お客さまの隠れたニーズを掘り起こす作業のことを言います。
無から有を生み出すマーケティングのことをなのです。
経営学において、会社の目的は利益が第1ではない。社会を良くするためにビジョンを持ち、誰に、何を提供するのか、具体的な数字を含めて明確な使命とミッションが必要であるとしています。
治療院もまったく同じだと思います。
そこで自分だけの理念というものを打ち出す必要があるのです。
その理念をベースとした経営戦略をとらなければ、方向性が定まらず、これといった特徴のない、ただの治療院となってしまいます。
誰に、なにを提供しますか?
それを受け取ると、生活が、人生が、どう変わりますか?
施術風景
ターゲットはただ一人!
マーケティングではまずセグメンテーションをします。簡単に言うと「分ける」ってことです。
患者様を分けるなんてって思われるかもしれませんが、現代医療はどれも分けてますよね。
そして、それぞれの専門領域を確立しています。
整体だって同じですよ。
老人と、スポーツ選手に提供する整体や筋トレ、ストレッチが同じなはずないですよね。
さあ、実際に考えてみましょう。
まずはセグメンテーションです。
あなたは「誰に」あなたの整体を提供したいでしょうか。
ここでは、具体的な○○さん、と言えるくらいに絞ることが理想です。
それが無理なら高校生のスポーツ選手(競技も具体的に)、とか社会人チームのどこのチームとか、ご近所の老人とか、絞っていきます。
できましたか?
次に行うのはターゲティング。
絞り込んだら、今度はそのうちの「誰に」というところまで決めます。
誰にアプローチするのか、それをターゲティングといいます。
繰り返しますが、絞り込んで、さらに絞り込んで、最終的なターゲットはたった1人というのが理想です。
なぜならより具体的になるから。
そして、その絞り込んだ「○○さん」にどのようなことを提供するのかを決めます。
決めることは4つです。
どんな技術、知識を提供するのか?
その料金はいくらなのか?
施術の場所やシステムは?
そして、それを「○○さん」にどのように認知(理解)してもらうのか?
それを決めたら、次は「○○さん」の視点から逆にこちらが提供しようとしていたサービスを考えます。
相手の立場からみて、提供しようとしていた施術内容は適正か?
料金は適正か?
利用してもらう場所やシステムは利便性があるか?
それをちゃんと理解してもらっているのか?
ここまでがマーケティングの超基本です。
そしてその「○○さん」の隠れたニーズを掘り起こすのがデザイン思考となります。
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