これからの具体的なマーケティング戦略を考える
基本的なマーケティングというのは患者さんのニーズを把握し、それに合わせて施術、そのほかのサービスを提供するってことです。
患者さんに必要なものを提供し、信頼を得てリピートしていただく、そして当院の良さを口コミで広めてもらうのも目的となりますよね。
では、そのニーズってどう把握すればいいのでしょうか。
それは、ヒアリングとアンケートです。
でもそれをストレートに聞いても素直に本音を語ってくれるとは限りません。
面と向かっては、言いにくいこともありますよね。
なので、直接的なリサーチでは本当のニーズを聞き出すことは難しいとされています。
さらに、アンケートにしても、そういった質問に答えるのは一言で言って「めんどくさい」。
あなただってそうじゃないですか。
私も急いでいるときに、アンケートなんかに答えてられないですからね。
なので、リサーチ方法にも一工夫が必要となります。
めんどくさくなく、真面目に回答することでメリットが得られること、ここが重要です。
これはいくつかの方法があると思います。ネットを利用するのも一つの方法ですが、根本的には質問の方法を変えることです。すべてyes、noで回答できるようにする、とか。
さて、私のとった方法の1つはアンケート用紙に書き込んでもらう方法なんですが、待ち時間の発生している患者さんに待っていただいている時間を利用してアンケート調査をお願いします。
もちろん名前は無記名で、アンケート回収箱も透明のアクリル箱を使って、先に複数のアンケート用紙(ダミー多数)が入っている状態のもの。
なんでそんなことをするのかと言えば、そのような演出をすることで、自分が書いたことが特定されないことに安心できるからです。
余談ですが、そんなアンケートで掘り起こしたのが、いま私の治療院でメニューに加えている「かっさ療法」です。
アンケートの内容ですが、これも段階があります。
まずはヒアリングで聞き取り調査した内容のアンケートを行います。
えっ!直接聞かれるって、答えにくいんじゃなかったのかって?
答えにくいでしょうね、自分の治療院ってどうですか?って聞かれればね。
だから自分の治療院のことはヒアリングでは聞かないんですよ。
じゃあ、なにを聞くのか、それは今まで通院したことのある治療院のこと。
そこでの不満点、そしてなぜ自分の治療院に来てくれたのかを、何気ない会話の中から聞き出すんです。
すると、意外な不満点、また自分でも気づかなかった自院の利点が見えてくることがあります。
そのヒアリング&アンケートでなにを聞くのか?なにを掘り起こすのかは、また後述しますが、その結果をともに「デザイン思考」と呼ばれるマーケティングに向かいます。
おそらく、今後の治療院経営には必須となるものです。
練習会風景
コメントフォーム