これも古い症例になります。ようやく切経ができるようになったころでしょうか。望診はしていませんが、自分の手の感覚を信じて取穴した症例です。 パーキンソン病の1症例 1患者 49歳 男性 教師 2初診 平成21年5月21日 3主訴 手の振るえ 手の痺れ(常に手袋をしているよう)、歩行時の無力感、時々前につんのめるような感じになる。左下肢の落ち着き…
望診講座85 「経絡治療の症例 パーキンソン病」
望診講座84 「六部上位脈診について」
脈を診る指の形について 脈を診るにはまず中脈というものを診るわけですが、その大切さという事を改めて考えさせられました。 まず診るべき中脈です。 脈の判断基準となる中脈は胃の気の脈ともいいますが、殆どの患者さんは胃の気の脈には虚実がないと言われています。 つまり感知しやすく基準にしやすいということです。 この脈が伝わってくる状態を…
望診講座83 「経絡治療の症例 肩関節痛」
昔の症例報告が残っていたので書き記します。 まだ、とある経絡治療学会の学術部にいたころの症例かと思いますが、このころから気を診る望診の練習はしていたと記憶しています。 ・・・あまり良い症例ではないのですが、まあこんな事もあるのかという感じで気軽に読んでください。 肩関節痛の1症例 患者 52歳 男性 初診 平成21年3月23日 …
望診講座82 「陰の気滞と陽の気滞の違いについて」
ご質問への回答です。 無料講座の方からの質問なので、こちらの通信にのせましたが、かなりハイレベルな質問でした。 「陰の気滞と陽の気滞、両方ある患者がいるように思います。その場合はどちらの気滞を優先すべきでしょうか」 回答です 気滞の強い方を優先します。 つまり術者の感じ方の強い方ということです。両方同じくらいの強さに感じる、ということはないは…
望診講座81 「脈が脾虚だからといって、証も脾虚とは限らない」
一定の脈状に対して証(あかしと読む、診断名みたいなもの)が決まっていて、それに伴う主治穴(使用経穴)も決まっています。 ですから診断即治療なのですが、それだと単なるパターン治療になってしまうと思うのです。 経絡治療のある日の勉強会でこんなことがありました。 被験者Aさんは症状としては「肩こり」と言われました。 その体質は本来、脾虚で、その時の脈も脾虚の脈状…
望診講座80 「経絡治療における脈診論3」
現代は脈診重視 経絡治療において現代では脈診が重視されています。 気の変化が少しずつ物質化していき最初に現象としてでてくるのが脈、そして皮膚、筋肉、骨と変化していきます。 ですから脈の変化から気の変化を予測するのが、もっとも気に近い位置からの観察になりますが、ただし脈は気そのものではありません。 ですから気と経絡の変動をダイレクトに感覚として捉える技術の開…
望診講座79 「経絡治療における脈診論2」
潜象界の気を調整するための経絡治療 経絡治療は古典の理論をもとに体系づけられています。 そして、その理屈が難しいですよね。陰陽五行論から始まる古典の理屈・・・。 その難しさ、怪しさが鍼灸の魅力であり、逆に敷居の高さの原因ともなっています。 しかし、鍼というのは実は単純なんです。 Aという気滞がある、そこにBという鍼の手技をほどこす。 &nbs…
望診講座78 「経絡治療における脈診論1」
脈のその先にある「気」の流れを感知するのは望診法であるとはいっても、望診法を修得する前に脈診に頼らざるを得ないのも事実です。 「気」の動向を探るには、脈が比較的「気」に近い存在であるからです。 脈診を学ぶ 脈診をこれから学ぶという方に 脈診は難しい、どうやって学んでよいかわからない、という方が多いと思います。 脈にも顔と同じように相や表情があ…
遠藤喨及氏のタオ指圧について
まずは質問への回答をさせていただきます。 (質問) この度の受講者通信に「気の階層」の話があったので これを機に、以前より気になっていたことを質問させていただきます。 気流診を知るずっと前になりますが 「気」の勉強に、経絡治療の増永静人氏・遠藤喨及氏の書籍をよく参考にしておりました。 「気」は見えないものだけに、本当に見えているのかどうかわからない怪しげな物が多い中、このお二人の内容…
和伝整体 基幹の型について
今回は2期生からのご質問のシェアです。 「基幹の型の肩関節腕回しの時の静圧の強さはどのくらいが適当なのでしょうか。症状や患者の体格によってかえるのですか?」 これは正規受講者が学んでいる古式整体に関する質問ですが、静圧の力加減というところはシェアできると思いますので、一般通信にて回答させていただきます。 回答 動画でも言っているとおりです、ただ手(術者)の手を置いている…